株式会社花面商店


徳島の素材


豊穣なる海の恵を蓄えたわかめ
わかめ
鳴門の大地が育んだ鳴門金時芋
鳴門金時芋
おいしく食べるための料理法
料理法

 

わかめ

本場、鳴門に暮らす 我々にできる事。
古くは、「大宝律令」に海藻(にぎめ)として記載されているワカメ。 近年、数々の効用が発見され、注目をあびています。わかめの本場に根ざす者として果たすべき使命とは・・・

徳島県鳴門市里浦町里浦字花面十八番地。私達の会社の住所です。花面という名が地名になってしまうほどの長い歴史の中に、鳴門わかめと、日本人の食生活の変遷を見てきました。
旧来、鳴門のわかは、水揚げされた生わかめを岩や簀の子の上で日干しした乾わかめだけでした。これは変色しやすく長期保存ができないものでしたが、弘化2年(1845年)に「灰干しわかめ」が開発され、流通しやすくなり販売量も増加。その後、明治29年には、鳴門のわかめだけでは需要がまかなえず、鳴門の業者は三陸海岸へ原藻を求めて出かけて行きました。そして大正を経て昭和40年頃までは全国の8割近くまで鳴門の業者が仕切っていたということです。
しかし、1965年、養殖わかめの出現。三陸産は独自の販路を築き、鳴門産は・・・。かつての名声ゆえ販売努力を怠っていたことも否めません。その品質の良さをアピールすることもしませんでした。その優位性は失われつつありました。
そして平成の世。時代は健康ブーム・・・にわかにわかめの効能が注目され始めました。わかめを日本の食生活に取り込ませた、かつての鳴門わかめの勢いを知る我々に与えられた使命は・・・
産地・製法を超えた【わかめの力】を皆様に知っていただく努力、日本の食文化の合理性に驚き、自然に対して敬虔に、良いものの情報を正しく伝える工夫・・・
これからも、いつまでも

海の恵を戴く。

有名な<鳴門の渦潮>。瀬戸内海と太平洋の干満の差によって生じる速い潮流が巨大な渦となる観光名所です。そして、この厳しい自然現象は、海に育つものを鍛え、育んできました。鳴門の鯛しかり、わかめの生育にも適した環境です。
豊穣なる海の恵みを蓄えたわかめ、中でもミネラル類(ヨード、カルシウム、鉄分など)や食物繊維が豊富です。これらの効能が科学的に証明されるずっと以前から、我々の祖先は本能的にわかめの力を体感していたことに驚きを感じます。日本の食文化の奥深さと知恵を感じます。
ます、【おいしく食べること】。わかめを扱う者にとって、おいしく召し上がっていただくための料理提案や開発も重要な課題であると思っています。

厳選とは手で選ぶ事也。

熟練した手の感触は味をも見分けます。
自然育ちのわかめですから、細かい甲殻類や貝類はつきもの。大方はドラムで回転するうちに振い落とされますが、最終的には人のめと手に勝るものはありません。異物はもちろん、わかめの出来具合い、塩加減なども判ってしまうハンドパワー。
毎日大量のわかめを取り囲んでの選別風景に高品質の秘訣が隠されているような気がします。
やはり【人の力】。この姿勢を忘れないようにしたいと思っています。

■手選り作業風景


顧客満足のために

人の目と手で選び抜かれたわかめは、袋詰めのラインに運ばれます。ここからは機械の得意な仕事。決められた作業を確実にこなしてくれる最新の計量システム&クリーンパッキングで作業の効率化と商品の均質化をはかります。
内容物の特徴を伝えるパッケージ。原藻の出処、製造方法、栄養成分などユーザーが知りたい情報を的確に伝えることが大切です。競合商品が並ぶ陳列棚の中で際立つデザインも販売戦略の重要な部分ですので、販路や顧客の動向にタイムリーに対応するフットワークの良さも心掛けています。

■明快なパッケージデザイン戦略

 

鳴門金時芋

さらりとした格別の甘さ。

バイオ技術を駆使し厳選した良質の苗を、ミネラルを豊富に含んだ海砂で育てます。
「鳴門金時」は高い農業技術の産物です。
紅色の皮はごく薄く、黄色の肉はさらりとした格別の甘さ。
煮物、蒸し物、天ぷら、焼きイモ・・・どんな調理にも、その魅力は色褪せません。


旬

7月上旬から9月下旬が収穫期で、秋が旬です。
今日では貯蔵技術の発達により、年間を通して出荷が可能になりました。いつでも手軽に、掘りたての旬の味が楽しめます。鳴門金時は、寝かすことによってさらに熟成するので、1月から3月頃、本格的に甘みが増します。

 

栄養

栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー  134kcal  食塩相当量 0g
たんぱく質 1.2g  カリウム 480mg
脂質 0.2g  ビタミンC 29mg
炭水化物 31.9g  食物繊維総量 2.2g
日本食品標準成分表2015年版(7訂)

 

保存

新聞紙に包んで乾燥を防ぎ、台所のスミや冷暗所にて保存して下さい。貯蔵の温度は13℃、湿度は85から90%がベストです。温度が低くなりすぎると腐りやすくなりますので、必ず常温で保存します。冷蔵庫には決して入れないように注意して下さい。外で保存する場合もまた、冬季は戸外に置かないよう注意して下さい。生えていた時と同じ状態がもっとも長持ちするので、土つきのものを求め、丸ごと保存しましょう。

 

料理法


わかめ

製造・保存方法の違いによって、湯通し塩蔵、灰干し、糸など色々。最もポピュラーな味噌汁の具や、うどん・ラーメンの具、酢のものやサラダに重宝します。

茎わかめ

葉の中央を走る茎を取り出したもので、コリコリッとした歯ごたえが特徴。炊き合わせの具や酢のもの、佃煮などに。

芽かぶ

いわば、わかめの根。独特のねばり気があり、野趣豊か。汁の実や酢のものに、また細かく刻んでご飯にかけて食べると香味格別です。